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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第17章 偶然の再会



「名前は聞いてねぇけど、
団長が呼んでたから知ってる。」

「なら“お前”じゃなくて、名前で呼んでよ。」

「……何でだよ。」

「名前で呼んで欲しい理由なんている?
私にも名前があるんだから
名前で呼んで欲しい、それだけ。」


女の発言に対して反論はない。

確かに、名前を知ってんのに
名前で呼ばないのも不自然だ。



「凛………さん。」

「え、さん付けで呼んでくれるの?」

「はぁ?!
明らかに年上だと思ったから
そう呼んでやったのに、」
「いいよ。明らかに年上だけど、呼び捨てで。」

俺の言葉を遮り、
小さく笑い始めた“凛”は
やっぱり俺好みの顔だった。

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