第15章 独占したくなる理由
「……っ……!
ちょ、待った!朝ごはんは?!」
すぐに唇を離した凛は
叫び気味にリヴァイに問いかける。
「いい。
もう呑気に朝飯なんて食える状態じゃ
なくなった。」
リヴァイは再び凛に唇を重ね、
強引に舌を絡めた。
寝起きは口内の菌が繁殖しているから、
いくら好みのタイプの女相手でも
キスをしようなんて
思ったことはないが、こいつは別だ。
起抜けだろうが就寝前だろうが、
そんなことは関係なく
こいつが無性に欲しくなる。
「んっ……!や、ダメです!
取り敢えず歯、磨きたい!!」
押し離され、口を塞がれるが、
構わずまた唇を奪う。
……こいつも“それ”を気にしてる一人か。
気に掛けるポイントが似ていることすら、
何故か嬉しく感じてまた激情に駆られた。