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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第156章 I keep looking for you.



「まっ…、待って?
え、これっ、転生したってこと?!
エルヴィン、記憶があるの?!私のこと覚えて」
「凛」


興奮も焦りも高揚感も、色んな感情が湧き出して来て、口早に話し出すが、エルヴィンの優しい声が久しぶりに私の名前を発したことで、自然と言葉は止まった。




「色々聞きたいだろうし、気になるだろうが、少し落ち着いてくれ。
……そう言う俺も、内心こんなに落ち着きがないんだが。」


そっと手を握られ、誘導された先、エルヴィンの胸元に手を当てる。

分厚い胸板越しでも分かる、明らかに過剰な熱と拍動は、自分の鼓動の速さと重なるくらい勢いよく脈打っていた。


握られた手は、酷く汗ばんでいる。

容姿はエルヴィンそのものだが、こんなにも冷静さを欠いているのが伝わるようなエルヴィンの身体に触れるのは初めてだった。




「ずっと面と向かって言いたかった言葉を、やっと言えるよ……」



この三年間、ずっと恋しく思い続けていた瞳に見つめられ、優しい瞳を自然と見つめ返した。

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