第153章 ●ありがとう
「あんっ、ぅ…、エルヴィンっ…!」
エルヴィンの首元のシャツを握り締め、目を瞑った状態で胸を愛撫し続けるエルヴィンの髪に、口付ける。
汗ばんだ匂いすら、欲情することは避けられない。
「……イきたくなってきたのか?」
「んっ…、う…」
「凛は相変わらず、ここへの刺激に弱いね……」
エルヴィンの目が開くと同時に、碧い瞳に視界を独占され、すぐに唇が重なる。
逞しい指先が乳首に触れるか触れないか、という胸の揉み方をしている様子を見ていると、重なった唇は、また喘ぎ声ばかりを生み出し始めた。
「あぁ…、ぅう、んっ…はぁ…、」
いやらしく零れ続ける声に耳を寄せているかのように、エルヴィンは時々唇を離し、優しくも熱っぽい視線を私に送る。
エルヴィンのもう片方の手が、ボトムスの上から股の間に入り込んですぐ、簡単に絶頂感が湧き上がって来てしまい、エルヴィンの胸を押し、身体を離した。
「はぁっ、んぅ…!ま…、まって……!」
想像以上に大きい声が出たからか、エルヴィンも驚いたように目を丸くしているし、私自身も自分の声にびっくりしていた。