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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第151章 変わらぬ想い





……何で?

絶対ない!絶対おかしい!!



デリアはベッドに腰掛けるモブリットのモノを手や口で愛撫しながら、内心かなりの焦りを感じていた。


兵団内で、自分が可愛らしい清楚系女子だと噂されているのは知っている。
兵団問わず、言い寄られることだってそれなりにあるし、内緒で付き合ったことだって何度もあった。

でも、それは暇潰しのようなものだ。

身体が疼くから、その合間に適当な相手と行為をする為に付き合っていた、なんて言っても、言い過ぎにはならないくらい、みんな、私が本当に欲しい相手じゃなかった。

この兵団に入団した当初から思ってた。
モブリットさんが、自分の相手として一番相応しい。って。


エルヴィン団長やリヴァイ兵長のように、圧倒的なカリスマ性がある訳じゃないけど、彼にはその二人をも勝る魅力がある。

入団後、彼のことはすぐ目に留まった。

優しくて、穏やかで、協調性は誰よりもあるのに、自分の意思もきちんと持っている。
そして誰にでも平等で、仕事を大切にする。

それでも今まで彼女を作らなかったのは、前の彼女が巨人によって命を落としたことのショックから。それで二年以上も彼女を作っていない。
誰かと身体の関係を持っている様子もない。
そんな噂を聞いて、彼に惹かれない筈がない。

結婚するなら彼しかいない。

彼と結婚して、私は調査兵を辞め、彼と幸せな家庭を築く。

きっとモブリットさんは、仕事をきちんと熟しながらも、家庭も大事にしてくれる。

浮気の心配だって、絶対ない。
私を絶対幸せにしてくれる。

そんなモブリットさんが、自分には相応しい。

それに私は、容姿も性格も、きっと彼に見合ってる。


……だけど、凛さんの突然の出現によって、それは阻止された。
凛さんが自分より勝ってるとは思わなかったし、これから攻めようと思っていた矢先の出来事に苛立ちは隠しきれなかった。


でも、凛さんが故郷に帰り、モブリットさんが傷心している今、これこそ絶好のチャンスだ。
身体からものにするのだって出来ない気はしない。

口淫だって、不得意な訳じゃない。むしろ得意な方だと思ってた。



それなのに……


デリアはまるで反応を示さないモブリットの陰茎を、“可愛い清楚系女子”という印象を蔑ろにする勢いで、喉元まで咥え込んだ。

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