第14章 説教と自信
「え、もう出掛けるの?まだ朝だけど。」
横目で時計を確認すると、まだ8時前。
こんな時間から出掛けて、一体どこに行くんだ?
と、不意に首が傾いた。
リヴァイは凛の手を握ったまま、
「デートは朝食を一緒に
摂ることから始まるんだろ。」
それが一般的なデートだろうが。
とでも言いたげな語感で言い放つ。
「……ん?
なに、それがこの世界では普通なの?」
「普通なんて知らねぇよ。」
「知らないのに早朝からデート……?」
リヴァイは少し面倒そうに息を吐くと、
「昨日俺の班の奴から聞いた。
デートするなら朝食から行った方がいい、と。」
そう言って凛に視線を向けた。