第145章 ●この感情はここだけで
「そんなエルヴィンを私が独り占めしてるなんて、なんかズルい気がするね。」
「別に誰も俺のこの姿を欲していないよ。」
「いやいや、そんなことはないよ。」
強い否定と同時に、凛の視線は自分を捉える。
「エルヴィン。
今から言うこと、リヴァイとモブリットにも言ったし、エルヴィンにだけ言わない訳にもいかないから、言うよ?」
……ついに凛からそんな話をされるほど、この時間の終わりは近付いてきているのか。
しょぼくれ始めた下半身に意識が一瞬奪われるが、凛を無理矢理こちらへ向かせた途端、また自分のものはムクムクと反応を示し始めた。
「いいよ。
君が話したいなら聞こう。」
「……エルヴィンのそれ、私の話を聞く気がなさそうだけど?」
凛の冗談めかした発言に思わず吹き出す。
「“彼”は君の裸体を正面から目の当たりにしてしまったから、もう収まらないよ。
だがこのままでも“俺”は話を聞けるから、構わず話してくれていい。」
そう言いながら、凛の股の間に“彼”を滑り込ませる。
艶っぽい凛の声が、再びバルコニーを浮遊してすぐ、ゆっくり凛の中に“彼”を挿入し始めた。