第144章 吐き出され続ける情欲
「……いい湯加減だな。
あまり得意ではないが、長湯できそうだ。」
エルヴィンは、恥ずかしそうに身体を丸めて、膝を抱えて座っている凛を軽く持ち上げ、自分の股の間に座らせる。
腕を凛の首元に回すと、軽く胸に手があたり、それだけで凛の身体は小さく震えた。
「なんだ。
相当期待しているんじゃないか。」
「そ、そういう訳じゃない!
エルヴィンとお風呂入るのなんて初めてだし、緊張してるだけで!」
「確かに初めてだな……」
「……でしょ?
エルヴィンは特に何とも思わないの?」
「思うよ。
だが、緊張より興奮の方が断然勝っているからな。」
勝手に膨らみ始めたモノを、意図的に凛の臀部へ擦り当ててみる。
身体を少し捩じらせる様子にも興奮を誘われる。
凛の些細な動作も言動も、相変わらずこっちの情動を掻き乱すばかりだ。
「……本当に、反応するのが早いよね。」
「君のこの美しい背中を見ているだけでも、簡単に欲情できるんだ。」
冗談を言う気も、誤魔化す気も起きず、感情に誘われるまま、凛の背中にキスをする。
また小さく跳ねた身体をますます密着させ、唇の表面だけで、丁寧に背中を愛撫し始めた。