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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第137章 大切な時間



「ちゃんと眠れてないでしょ?
ごめん……」


碧い瞳は瞼に覆われてしまったが、口元は少し緩んでいる。



「凛が替わりに寝てくれているから大丈夫だ。」


冗談っぽく笑う声と一緒に、額同士が重なる。

エルヴィンのゆったりとした呼吸音が、私の上がりきった息を、穏やかにしてくれているような気がした。



「調査から帰ったら、今回は一番に君を抱く予定だったんだが。」

「……私もそのつもりでした。」

「そうか。ありがたいな。」

「でも今の状態だったら無理だもんね……」

「大丈夫だ。
もう散々言われていると思うが、凛を元の世界へ返すつもりはない。」


「……何回言われても嬉しいよ。」

「凛の体調が落ち着いたら、俺が一番に抱かせてもらおう。」


君からも皆にきちんとそう伝えてくれよ?と、顔を覗き込まれ、堪えきれずに小さく吹き出した。

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