第134章 何度でも
「んっ…、エルヴィン、」
「機嫌を悪くさせたならすまない。
君がまだ揺らいでいる最中だと分かって安心したんだ。」
「……揺らぎ過ぎじゃない?
どんどん結論出せなくなりそうだと思わない?」
「それでもいいよ。
結論を先延ばしにされることについては、特に問題はない。
リヴァイに揺らぐことがあっても、モブリットに惹かれる瞬間があっても。
だが、」
そう言われてすぐ、エルヴィンの体温と自分の体温が重なった。
「……今晩君は、俺のものだ。」
耳元で囁かれた言葉が、身体の奥を疼かせる。
舌の侵入を頑なに拒んでみていたが、その言葉の直後、簡単にエルヴィンの何もかもを受け入れていた。
エルヴィンの舌は艶めかしく口内を荒らし回り、全身の力はすぐに抜け落ちていく。
唇が離れた時には、既に恍惚感が脳内をぼんやりとさせていた。