第129章 ●繊細で優しい戯れ
「随分いやらしい指遣いを
してくるじゃねぇか。」
「リヴァイに言われたくないけどね。」
また頬を緩めた凛の指が、
身体中を繊細に撫で回す。
それだけでも呼吸が荒くなる気がして、
気付かれないよう小さく息を吐き、
凛を後ろに向かせた。
「リヴァイ?」
「背中、触らせろ。」
「……今日は本当に触りたい日なんだね。」
凛の笑い声が、部屋の雰囲気を穏やかにする。
そして直後、静まり返った空気の中で、
背筋に沿って指を滑らせた。
「んっ…、」
「お前は背中まで綺麗だな……」
白い肌に指先が吸い付く。
それしかしていなくても興奮を煽られ、
背中に口付けをしながら、
柔らかい肌の感触を繰り返し楽しんだ。
「あっ、や…なんか、それ…ダメかもっ…」
「くすぐったいか?」
「ん、それもある、けど、」
「……気持ち良いのか?」
耳元で囁くように問いかけると、
凛は躊躇いながらも振り返る。
恍惚さが窺える表情が目前に迫り、
反射的に唇を重ねた。