第124章 純粋で明白な感情
「変態は俺の中で悪口ではないからな。
思ってくれても構わないよ?」
「……変態でも、そうじゃなくても、
私はエルヴィンに、いつもすごく救われてる。
……ありがとう。」
碧い瞳を見つめると、
どこか潤んでいるようにも見え、
思わず目を見張る。
「俺も全く同じことを思っているよ。
俺は君に救われた。
そして、今もずっと
心身ともに助けてもらっている。
……凛、ありがとう。」
もう一度強く抱きしめられ、
エルヴィンの胸に顔を埋める。
さっきの瞳の意味を知りたい、
そう思うより先に、
耳元に熱い唇が滑り始め、
その唇は、すぐに自分のものと重なった。