第122章 大丈夫、大丈夫、
「試してみる?」
「試していいの?」
ふざけた様子で言った筈なのに、
勢いよく即答され、一瞬返事に迷う。
「……え、それって今?
一晩中するってこと?明日仕事なのに?」
「勿論。試すのは早い方がいいし。
それで凛の眠気が通常に戻るなら、
明日のことなんてどうでもいい。」
この真摯な表情からして、
冗談を言っている訳ではなさそうだ。
だけどモブリットがそんなことを言うなんて、
意外でしかなかった。
「俺が仕事を蔑ろにするようなこと言って、
ちょっと引いただろう?」
「引きはしないけど……
副官も、不真面目なこと言う時が
あるんですね。」
思わず丁寧語が出てくると、
モブリットの表情は柔らかく綻ぶが、
すぐに真剣な表情になり、
グッと視線が近付く。
「凛に側に居て欲しいからね。」
「……ありがとう。」
瞬間的に顔が熱くなる。
こんな顔を見せたくないけど、
モブリットから目を逸らすことが出来ずに、
視線が絡み合ったまま額と額がぶつかった。
「でも、凛にも無理させることになるけど、
大丈夫かな?」
「……うん。
いっぱい可愛がってやって下さい。」
冗談めかして言ってみると、下腹部に
モブリット大きくなったモノの感触を覚える。
「……ねぇ。さすがに反応早すぎるからね。」
「本当にその通りだと思う。
自分でも毎回驚いてるから。」
他人事のように言い放たれた言葉の直後、
股の間に膨らんだモノは滑り込み、
反射的に身体は小さく跳ねた。
「でも凛だって、
すぐその気になるから大丈夫。」
「……それについても、その通りだと思う。」
これだけで既に酷く身体が疼き始めている。
なかなか無茶な試みだとは思うけど、
何もしないよりは気が紛れる。
そんなことより今はもっと、
この逞しい身体に抱かれていたい。
本能の赴くままに、
モブリットの情動を受け入れた。