第12章 ●悪趣味の悩み
「エルヴィン。服、脱いで。」
「……?急に何だ?」
「いいから脱いで。」
不思議そうな顔をするエルヴィンに
凛は催促するように言い放つと、
エルヴィンは頭の上に疑問符を
浮かべたような表情のまま、シャツを脱いだ。
凛はエルヴィンの脱いだシャツを
徐に咥え、エルヴィンの肩に手を回した。
そして、
「つ づ き し よ」
と、エルヴィンの背中に
指を滑らして文字を書き、ニヤリと笑いかける。
「君は相変わらず
予想外なことばかりしてくるな……」
エルヴィンはそう言いながらも頬を緩め、
凛の額にキスを落とした後、
愛撫を再開した。