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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第121章 ●優しい罰





凛は身動きの取れない状態のままで、
モブリットの優しい愛撫を
全身で受け止める。


……こんなの、全然罰じゃない。


この時点で、やっとモブリットの
行動や発言の意図に気付いた。




「モブリット、」


「……なに?」



「……ごめん。……ありがとう、」



一瞬目を丸くしたモブリットだったが、
きっとこの言葉の意味を理解したんだろう。

すぐに表情を緩めると、
濡れた唇が頬を撫でた。



「俺の方こそ、ありがとう。」


緩んだ唇を奪いたくなり、
身体を捩じらせると、
それを察したかのように唇は重なる。


……やっぱり全然罰になってないじゃないか。


モブリットはSっ気も強いけど、
こういうことをするのには絶対向いていない。



その時、小さく吹き出した息に反応し、
視線をモブリットの瞳に縫い付けた。



「俺って拘束する側、
向いてないと思わない?」

「うん。私も今それ思ってたところ。」


強く同意すると、互いに顔が緩む。



「……ダメだな。焦らそうって思っても、
凛の顔見てたら、
して欲しそうなことしたくなる。」


「そうなんだろうね。」


意図して目を閉じてみると、
案の定重なった唇を啄んだ。

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