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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第120章 嫉妬の続き





勢いよく近付いた凛の体温と匂いを
充分に吸い込む。


……良かった。本当に良かった……



いつもの色が戻ってきた凛の表情を
見た瞬間から、
長い間ずっともやもやとしていた心の中が
一気に晴れ渡っていた。



「……凛、大好きだよ。」


つい零れ落ちた言葉は、
すぐに凛の身体を熱くさせる。



「……久し振りに聞いた。」

「久し振りに言ったからね。」


火照って来た身体をますます強く抱き寄せると、
何とはなしに頬が摩り合い、
その拍子に視線が重なる。


ドクドクと心臓が一層激しく脈を打ち始め、
徐に唇を重ねた。


拒否される可能性も
考えなかった訳ではない。

それでも受け入れることを選んでくれた唇は、
自然な流れで自分の唇に絡まって来て、
感情の赴くままに、
何度もゆっくりとした穏やかなキスを
繰り返した。




やっぱり我慢なんて出来そうにない……


一緒に酒を飲むだけでも
十分だと思っていたが、
凛が近付けば近付いた分だけ、
この身体が欲しくなる。

こんなにキスを求めてくれるところからして、
凛も同じ感情だと思いたい。


だがまだ凛は、
きっと躊躇いを感じているだろう。


凛が罪悪感を覚えることなく、
欲に正直になってもらう為には
どうすればいいんだろう。



少し考え、悩んだ末、
凛の身体をスッと離した。



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