第120章 嫉妬の続き
「ごめんね……
でも、モブリットが納得いくまで
距離置くから大丈夫。」
「そんな……凛が謝ることじゃないよ。」
「モブリットにきっと私がまた何か余計な事
やらかしたのは確実だと思うから。
それに、しばらくは一人でいようと
思ってるんだよね。」
「……一人って?」
「まぁ、簡単に言うと仕事以外で
誰とも二人きりにはならないってとこかな。
まだそうしてから
1ヶ月も経ってないくらいだけど。」
「凛、大丈夫なのか?」
「……モブリット、どれだけ私が
常に欲求不満だと思ってるの?」
「い、いや、そういうことじゃなくて、」
凛の訝し気にも悲しそうにも見える視線に
射られて、思わずどもってしまう。
だが、本当にそう言う意味で聞いたんじゃない。
「いいよ。確かにこっちの世界に来てから
ますます性欲旺盛になったのは確かだし。」
本当に聞きたかったことを聞くより前に、
発言を遮られるようにそう言われ、
また返す言葉を探すのに狼狽える羽目になる。