第116章 周囲の視線
「……リヴァイ、言ってよ。」
「っ……分かってんだろ。」
「分かってても聞きたい。
何したいと思ってるの?」
「………凛の唇が欲しい。」
その一言だけで、心の音が弾み始める。
声を発することもなく、小さく笑みが零れると、
リヴァイの唇はそっと近付き、
柔らかい感触が唇を覆った。
啄むようなキスは、徐々に興奮を帯び、
深く舌を絡めるキスに発展する。
流れるように自然な様子で、
リヴァイの指先は生肌を求め、
団服の中に入り込んできた。
「……悪い。つい、」
「いいってば。」
笑いながらリヴァイの唇をもう一度啄むと、
衝動を抑えることのなくなったリヴァイの手は、
また団服の内側に入り込んだ。