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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第116章 周囲の視線





凛はリヴァイに腕を掴まれ、
半分引きずられるようにして歩いていた。



「……リヴァイ、何か怒ってる?」

「怒ってねぇよ。」

「でも顔怖い。」

「俺は元々こんな顔だ。」


「……そんなことないと思うけど。」



モブリットと今日の午後からの
会議の内容について確認していた時、
突然現れたリヴァイは、
それこそ既にこの険しい表情だった。


特に心当たりはないが、
何か気に入らないことがあったんだろう。

取り敢えず、
それが何なのか分からなければ、
この状況は打開できそうにない。




「私、仕事で何かやらかした?」

「いや。」


……それならますます見当がつかない。


そうこうしているうちに、
基地の裏まで辿り着き、やっと腕は解放された。



「やっぱり分かんないんだけど。」

「だから別に怒ってる訳じゃねぇって
言ってるだろうが……」


それなら何でそんなに苛立っているんだ。


そもそも、何が目的で
こんな場所まで連れて来たんだ?




「……最近まともに
顔合わせてなかったから、溜まってる?」


場を和ませようとした冗談めかした問い掛け。



……の筈だったが、
突然顎元を掴まれ、唇は唇で覆われた。

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