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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第114章 次回のお楽しみは技巧の訳の実験品



「……凛?」


「そろそろ仕事行く?
良い時間になって来たよね?」


私が急に無言になったからだろう。


横からモブリットの視線を感じ、
ベッドから立ち上がった。

が、すぐに引き寄せられ、
ベッドに引き戻されると同時に視線が絡み合う。




「……めちゃくちゃいやらしい顔に
なってきてるけど。
今からどれか使う?」


問いとは全く関係のない問いが返され、
いとも簡単に全身の熱が顔に集中した。



「つ、使わないっ、」

「今からだと時間限られるからな……
これくらいか」
「待った!使わないです!!」


「……そんなモノ欲しそうな顔してるのに?」


モブリットの手を抑えるが、逆に顎元を掴まれ、
視線を逸らす。

何の言葉を付け加えても、
もはやこの顔じゃ説得力に欠けるだろう。



「恥ずかしがらなくていいよ。
俺も今さら玩具に嫌悪感なんてないから。
恋人同士の精神的・身体的交流を
常に新鮮に楽しむ為には、有効だと思うし。」


突然の大人の玩具の専門家のような発言。

あまりに堂々としているから、
普通に納得しそうになる。


まさかモブリットにこんな一面があるとは……

多分、出会ったばかりの頃に
私がこれを見つけていたら、
こんな堂々とした反応ではなく、
きっと赤面して戸惑ってくれただろうに……

むしろこっちが「使ってみる?」なんて、
リード出来ていた気さえするのに……



今はもう、この有様だ。


完全に卑猥キャラになった
モブリットのペースに巻き込まれていた。

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