第113章 ●抑えきれずに
「凛……挑発するのが上手すぎるよ?」
「……んぅっ…、興奮、した?」
「それはずっとしてる。」
小さく微笑んだモブリットの指が、
いつもは刺激しない奥深くを捉えると、
腰が抜けるような感覚を覚えてすぐ、
身体を支えられる。
「モ、ブリット…!
そこ、なんか…だめっ……」
「ああ、そっか。でも多分、
かなり気持ち良くなれるから大丈夫。」
入り込んだ二本の指が、
膣の深くで広がった感覚が分かる。
ぐちゅぐちゅと卑猥な音を立てながら、
指の動きはスピードを増し、
頭は真っ白になっていく。
「あっ、あぁ、んん…!やぁっ、…ん!」
「……大丈夫。身体の力、抜いて。」
モブリットの穏やかな声とは対照的に、
自分の上擦った嬌声が煩い。
それでも、
この快感をどうにかして発散しないと、
狂ってしまいそうな状態だった。
きっとドアの向こうにも
響いているんじゃないかと思えるほどの
いやらしい喘ぎ声が喉元を震わせた直後、
大量の愛液が床を一気に濡らした。