第11章 確かめたい、確かめて、
「エルヴィン、この部屋に入ってから
謝ってばっかりだね。」
「謝りたくなるようなことしか
してないからな……」
エルヴィンの酷く落胆したような声を
初めて耳にして、
自然とエルヴィンの腰に手を回した。
「いや、そうでもないよ。
……束縛されるのも、悪くない。」
冗談めかしてリヴァイ風に言ってみると、
エルヴィンの腕の力が弱まり、
耳元に優しいキスが落とされる。
「……君は俺の感情を掻き乱すのが好きだな。」
「自分ではそんなつもりないんだけどね。」
「だからタチが悪いんだ。」
エルヴィンは少しだけ頬を緩めると、
凛の頬に軽く唇を当てた。