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君と水と…

第2章 1話 再開のスターティングブロック!!


「水…ないね。」

「だから止めとけって言ったのに…」

「写真撮れない…」

すごく肩を落としてがっかりしている昴。

「昴…今気が付いたの…」




いくらプールでも水がなければ勝負ができるはずもない。今回はお預けと言ったところだろう。

「そう言えばお前、これを見つけに来たんだろう?」

そういって凛が取り出したのは、あのトロフィー。

「あ、トロフィー…」

「俺はもういらねぇから。…こんなもん。」

最後の一言は小さく、凛はそっとトロフィーから手を離すと背を向け消えてしまった。カチンと音を立てて転がるトロフィー。


「凛ちゃん…なんか、変わっちゃったね…」


彼らの知らない凛の姿に、少しさびしいと感じた。


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