第2章 1話 再開のスターティングブロック!!
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小学校のころ通っていたスイミングクラブは思ってた以上に…ホラーだった。
「結構…荒れてるね…」
渚はポケットから白い包み紙を取り出すと、中を見せ三人に差し出した。
「はいこれ一応。お清めの塩。」
「塩?」
「実はここ…でるらしいんだ…」
「おどかすなよ…」
「ほんとだよ?」
「え?!」
「この間も、影が動くのを見たとかすすり泣く声が聞こえたとか…」
渚の言葉に遙は袖を引っ張られたと感じた。昴が遙の袖を弱く握っていた。しかも目を潤ませながら。それを見た遙はドキドキしすぎて死にそうだったとか…。
「大人しくしててね…次はハルちゃん。」
そう言いながら真琴に塩をまき、次は遙に向かって塩をまく。渚は昴に向かって困ったように首をかしげた。
「スーちゃんは…大丈夫?」
「…とりあえず、取材もだしね。」
しかしまだ、遙にひっついたままだった。ふと、遙が何かに気づいたように急に息をのんだので、真琴は驚き、昴は遙の腕にしがみついた。
「おい。」
「ど、どうしたの?」
先ほど渚にまかれた塩を舐める。
「これ、塩じゃなくて砂糖…」