第2章 1話 再開のスターティングブロック!!
遙の家を出ると、
「おっそーい!私まで遅刻するじゃん!」
腰まである長い髪を結ばず、さらりとながした、綺麗な女の子が立っていた。ただ一つ異様だとするなら、首から下げたごついカメラだ。
「ごめんごめん。ハルの支度に時間掛かっちゃって。」
「おい。俺はそこまで時間は掛けてない。」
「…まぁ、どうでもいいか。早く学校に行こ!」
そう言って昴は歩きだそうとしたが、
「ちょっと待って。おはよ、昴。」
「…はよ。」
「うん!おはよ、真琴、遙。」
3人は歩き始めた。