ドラゴンクエストⅠ ~ i f ~ 竜王の仲間を望んだなら
第1章 竜王の過去
竜王「どうだ・・・世界の半分をお前にやろう それともわしと戦って命を落とすか・・・?」
勇者「世界の・・・半分・・・」
竜王「そうだ貴様はわしの精鋭を倒しここまで来た、それはすなわちこの世界で最も強いわしと同等の力を有してる事になる」
竜王「しかし、ここでわしと貴様が戦ってどちらか死ぬか?共倒れになるか?仮に貴様が勝ったとしても一時は英雄と称えられよう」
竜王「だが、時がたてば貴様は用済みとなり称えてた人も貴様を蔑みだすだろう」
竜王「人間は結局裏切り蔑みあい憎しみあう、これは長年わしが見てきて思ったことだ」
竜王「かつて、わしの母である竜の女王は精霊ルビスと手を組み、いにしえの大魔王ゾーマを倒さんとしていた」
竜王「そして、竜の女王は光の玉と言われる物を貴様の先祖に渡し、それを貴様の先祖の勇者ロトが使いゾーマを倒したと言われている」
竜王「わしの母の竜の女王は正しいことをした、わしも人間と共存していこうと最初は望んでいた」
竜王「だが現実は違った、人間はその後全ての魔物を一掃しようとし、いろんな種族を手当たり次第絶滅させていった」
竜王「生まれたばかりの魔物の子をなんのためらいもなく八つ裂きにし、巣を平気で燃やしていった」
竜王「もともと、人間だけじゃない魔物にとってもゾーマの存在は恐怖の象徴だったのさ」
竜王「やりたくてやったわけじゃない、やるしかなかったのだ」
竜王「誰にだって家族があり大切な物もあるだろう、それを大事にしてるのは何も人間だけではない」
竜王「それを全ての魔物は悪だと決め付け恐ろしい所業の数々を人間は行った」
竜王「それを見たときわしは絶望した、何の為にわしの母はこの世界を救う手助けをしたのだろうと」
竜王「だからわしは憤怒を力に変え全ての魔物を従え人間を根絶やしにする為に魔王となった」