第9章 AかBかと聞かれたらCを取れ
〜銀時side〜
俺たちは今
町娘1「ねぇちょっと見てアレ...」
町娘2「やっだキモ!」
ババアの店の前で土下座をしている。
新八「銀さん...」
銀時「...女を敵に回すとこうなる。いいか新八覚えておけよ」
新八「はい...」
銀時「だからなァ新八君」
新八「はい」
銀時「俺達に唯一残された道はこうだ...」
新八「...はい」
二人で視線を合わせて頷く。
そして...
銀・新「神楽さん!スイマッセンした!!!」
もう一度地面に頭を擦りつけた。
すると...
パァァン!
神楽「銀ちゃん!新八ィ!」
ものすごい勢いで戸が開き、神楽様が御成りになった。
銀・新「あれ?」
そこに立っていたのは、いつものチャイニーズスタイルでは無く、髪を結い上げて簪をさした超絶スマイルの神楽だった。
神楽「どうアルかこれ!この髪!さくらが編んでくれたヨ!これで10点貰えるネ?」
銀時「あ...ああ」
神楽「やったァ!」
勢いに任せて頷くと、神楽は飛び跳ねながら店に戻る。
銀時「...おかしいね新八君」
新八「おかしいですね銀さん」
銀時「なんであんなにニコニコしてるのかな神楽ちゃん」
殴られる心の準備をしてきた俺たちは疑問を隠せない。
その時
『まあまあ入りなよ君たち』
地獄へ引きずり込もうとする天使が俺たちの手を掴んで微笑んだ。