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タイムマシンは幸せの鍵【銀魂】

第6章 人のものってなんだか魅力的


つぎの日

銀時「パフェも食ったし金も入ったし」

『幸せそうねー』

私は珍しく入った仕事でボロ儲けをした銀さんと一緒にかぶき町の通りを歩いていた。

二人とも傷だらけで…

『あー…せっかくお妙ちゃんがくれた着物が台無しだよ』

銀時「いいじゃねーか服ぐらい。他にもいっぱい貰ったんだろ?」

『まあそうだけどさ』

今日の依頼はとある大金持ちの家の猫ちゃん探し。
そこの家の御令嬢がお気に入りの猫だったらしく、報酬はがっぽりだった。
まあ、相当気性が荒くて見つけてから捕まえるのに丸1日かかったけど…

銀時「そんくらいの汚れなら手洗いで落ちるさ」

テンションがだだ下がりな私に銀さんが気を使ってくれる。

昨日の夜から、銀さんは今までの態度が嘘のように優しくなった。
さっきも猫に引っかかれた傷を洗って絆創膏巻いてくれたし…

『…』

触れた指先がじんわりと暖かい。

銀時「さくら?」

『はいっ!?』

さっきのことを思い返していると、いつの間に回り込んだのか銀さんが私の顔を覗きこんでいた。

銀時「大丈夫かお前。顔真っ赤だぞ」

『な、何でもない』

銀時「そーかぁ?」

納得いかない様な顔をして銀さんが頭の後ろで腕を組む。

ふー…危なかった。
性格や職業的に男の人に触られたりするのにはあまり慣れていない。

上手く隠せたかな…

チラリと横目で銀さんを見やると完璧に猫に気を取られている。

良かった…

胸をなでおろし、銀さんが見ている猫に近寄ろうとしたその時…

銀さんに触れられた指先から顔に熱が移るのを感じた。
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