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タイムマシンは幸せの鍵【銀魂】

第20章 選択肢は少なすぎても多すぎても困るもの


翌朝

新八「いつまで寝てんだこの惰眠族が!」

いつものように耳障りな声で目が覚める。

銀時「うっるせーなメガネ掛け機…ちったァ本体を見習え。そこに鎮座しているだけで放つ存在感を見習え」

新八「またソレか!存在感もデカすぎると自分が食われるから考えもんなんだよ!」

銀時「あーもーうるっせェ!」

剥がされた布団に潜りこみ、二度寝体勢に入る。

新八「今何時だと思ってんですか。今日の朝食当番銀さんでしょ」

銀時「はァ?今日はお前ェだろうが」

新八「違いますよ!だって昨日作ったのって…」

銀時「…」

「「誰だっけ」」

昨日の朝食は焼き魚だった
でも、それを作ったのは…

ピンポーン…

沈黙を裂くようにチャイムが鳴り響く。

新八「あ、僕出ます」

銀時「待て…!」

新八「うぉ!?」

玄関に向かおうとする新八の裾を掴み、布団に引きずり込む。

新八「なに…」

銀時「静かにしろ…!ババアの刺客だ」

新八「…集金ですか」

察した新八が息をひそめる。

流石だぱっつぁん。ここさえ乗り切れば…

「修学旅行ノ夜ミタイデドキドキシマスネ」

銀時「ったく…こんな時に何言ってんだ」

「恋バナデモシマスカ」

新八「だからしないって…」

………ん?

銀・新「は!?」

聞き取りづらけりゃ読みにくい声のする方を見ると、新八と俺の間にキャサリンが寝そべっていた。

銀時「お前ェまた勝手に鍵開けて入って来やがって!」

キャサリン「言イ掛カリハヨシテ下サイ」

銀時「はァ?言い掛かりって…」

新八「…まさか」

布団から跳ね起き居間に駆けこむと、そこにはソファーで足を組み、テレビを眺める神楽の姿があった。

神楽「ごめんヨ銀ちゃん。いつもの癖で開けちゃったヨ」

銀時「お前ェェェ!」

キャサリン「サテ」

銀時「ひっ…」

後ろを振り返ると、集金袋をぶら下げたキャサリンが立っている。

キャサリン「耳揃エテ払ッテクダサイネ」

ばちーん!という効果音でも聞こえてきそうなウインクをかますキャサリン

銀時「新八!とりあえず朝メシはお前が作っとけ!」

とっさに新八に指示を出し、家の外に逃げる。

キャサリン「家賃払ェェェェ!」

ネコミミ生やしたババアが集金袋をぶん回しながら追いかける絵面は地獄絵図そのもの。




いつもと変わらない日常がやってきた
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