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タイムマシンは幸せの鍵【銀魂】

第20章 選択肢は少なすぎても多すぎても困るもの


屯所を出てから一時間ほど経った頃。

日が傾いていくかぶき町の通りを歩ていく。
通り掛かった店の壁に掛かる時計を見れば、短針は5を、長針は6を少し過ぎたあたりだった。

『…はぁ』

まだ17時半か…一日って長いなぁ。

それに、今まで誰かに告白された事なんてほとんど無かったから知らなかった…


告白を断るのって


『こんなに緊張するんだ…』

今日あったことを思い返すと、胸の奥のあたりがキシキシと音を立てる。

総悟…土方さん…

『…』

だぁぁっ!
駄目だ!
まだ私にはやらなきゃならん事がある!
そもそも、2人が前に進めるようにしてくれたんだ。
それなのにここで止まったら駄目でしょ!

思わず立ち止まりそうになる足を無理やり進め、地面ばかり見ていた視線を地面と平行に上げる。

『…お?』

その時、あるものが私の視界に入った。

『…』

ソレに向かってズンズンと足を進める。

店主「おっ!嬢ちゃん買ってくかい?」

店主らしき恰幅の良い男が掛ける声を、私は無視して食い入るようにソレを見る。

『…』

店主「嬢ちゃん?」

『…おじさん』

店主「ん?」

財布と相談をして今ある所持金を確認。

うん、まぁ…いける。

『これ、一番多くてデカくて綺麗なやつ、ちょうだい!』
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