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タイムマシンは幸せの鍵【銀魂】

第3章 背中を見せたらいけない相手


沖田「いでで…そんなに手当たり次第人の事殴り倒してると男が逃げるゼ?」

『…余計なお世話よ』

所変わってここはパトカーの車内。
ボディーブローから復活した総悟と共に、人で賑わう江戸の町を進んで行く。

沖田「まあテメーに男が居ようが居まいが知ったこっちゃねぇや」

『言い出したのはそっちでしょ!人の傷口抉るな!』

会って数十分で犬猿の仲になれるとは…
これはもう一周回って奇跡かもしれない。

沖田「んな事よりアンタ、名前は?」

思い出したかのように総悟が聞く。

『私は小鳥遊さくら。さくらで良いわ』

沖田「小鳥遊、さくら…」

総悟は噛み締めるように私の名前を呟いた。

沖田「俺ァ…」

『知ってるよ』

名乗ろうとする総悟を遮る。

沖田「はぁ?」

『真選組一番隊隊長 沖田総悟』

沖田「お、もしかして俺のファンですかィ?」

ニヤニヤと笑う総悟は無視。

『副長の命と座を狙うドS野郎。局長の近藤や土方と同じ武州の生まれ。真選組随一の剣の使い手』

ここまで言うと、総悟の視線が私を射抜く。

沖田「俺の事だけでなく局長の事まで…テメー、何者だ?」

声を低く落として私を睨む総悟。
どうせ私のことを攘夷浪士か何かだと思っているのだろう。

『安心して。攘夷浪士とかテロリストとか、そんなんじゃないから。寧ろ真選組のファンよ』

それを聞いた総悟の瞳から警戒の色が消えた。

沖田「へぇ…。俺達じゃなくて土方さんのファンだろィ?」

『な…!』

何故バレる…!?

沖田「ダダ漏れでさァ。ほら、そろそろ着きやすぜ」

『…』

ニタニタと意地悪く笑う総悟が指差す先には、少し古びた二階建ての一軒家があった。

『着いたー』

そこは私が待ち望んだ場所

『万事屋銀ちゃん!』
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