第1章 【どんな君も】
たとえ話だがちょっと傷つく
どんな俺でも愛してくれよ
なんて口が裂けても言えないが。
「あっ、でも半径2m…
1m近寄らなければ全然大丈夫!」
「それでフォローしたつもりか?」
好きな女を距離1mで見てろって生殺しかよ
「『良かったな』『ゴキブリじゃなくて!』」
面白そうにキュルキュルとバンブルビーは言う
「うるせぇな。くだらない。」
ちょっと機嫌を悪くしたアイアンハイドは自分の部屋に戻っていった
* * * *
「アイアンハイド~」
カチャ、とドアを開け顔を出す
「俺はゴキブリだぞ」
何か根にもってる…
「「俺はゴキブリだぞ」」って…笑
「そんな生き物になってもアイアンハイドだから
好きだよ!キスも出来る!」
「嘘付け。さっき全力で無理って言ってただろ」
「あれは~…まぁよく考えたら
どんなアイアンハイドでも好きってこと!」
ベットで寝っころがってるアイアンハイドの上に乗り
チュ、とキスをする
「機嫌なおして♪イケメンアイアンハイドさん♪」
首にもキスをおとす●
「…あれゴキブリじゃねぇか?」
壁のほうに指をさす
「もー冗談やめてよ~そんなタイミングよくゴキ…」
振り返ると確かに黒いゴキブリが壁を歩いている
「キャーーー!!!!キモイ!!!!死○!!
嫌ーーー!!!!」
●はダッシュでアイアンハイドの部屋を出た
「…あんなリアクションするのか」
アイアンハイドはコピーしたゴキブリを壁にうつしただけ
どんな反応をするのか見てみたかった
「ひどいアイアンハイド!あんなことしなくても!」
後でアイアンハイドのイタズラとわかった●
「あんな拒否具合じゃ
俺があの生き物になってもムリだな」
「もー、まだ気にしてんの?」
フンと言いながら武器の手入れをする
「そんなの気にしてられない良いコトしてあげる♪」
●は後ろから抱きつきチュと耳にキスをし誘う
「どんなアイアンハイドも好きだよ」
(でもやっぱゴキブリはムリかも)笑
END+。・