第1章 【どんな君も】
「『犬』」
「全然余裕!大好き♪」
「『イグアナ』」
「あー…いや、大丈夫!」
「『カエル』」
「うっ…や、でも…いける!」
「『バッタ』」
「ぐっ…目を瞑れば…ギリギリ」
「『ゴキブリ』」
「ムリムリムリ!!!!」
+。+。+。【どんな君も】。+。+。+
何やらバンブルビーと彼女の●が
変な会話をしてるのを
アイアンハイドの聴覚センサーはとらえた
「何してんだ」
ヒューマンモードのアイアンハイドは2人の方へ歩く
「あっ!愛しのアイアンハイド♪」
ぎゅっと抱きつき
嬉しそうに自分の名前を呼ぶ可愛い彼女
「さっき何話してたんだ。動物クイズか?」
バンブルビーは生き物の名前をひたすら言い
●が余裕とかムリとか…
「今ね、アイアンハイドがどの生き物になるまで
キスは大丈夫かって話してたの」
「は?」
事の発端は●のこんな一言
「オートボットってどこまで何に変身できるの?」
ビークルモードのバンブルビーの洗車を終えた●はふと思った
人間にもなれるのなら他の生き物にもなれるのか疑問
「『わかんない』『ラチェットなら』『わかるかな』」
オートボットにトランスフォームし答えるバンブルビー
ここから自分の恋人、アイアンハイドが
どの生き物までだったら…という話になったのだ
「で、ゴキブリとかいう生き物は無理だと」
アイアンハイドはインターネットでその生き物を調べた
黒くて小さい…
人間はこの生き物が大嫌いで見かけると
悲鳴をあげ殺そうとする奴が多いらしい
(そんなにコレが怖いのか)
「さすがにゴキブリとキスは…でもアイアンハイドなら!」
中身がアイアンハイドの
見た目ゴキブリを想像してみるが「やっぱ無理」と
嫌そうに顔をゆがめた
「…」