第2章 尋問
何とも言えない雰囲気の中
私は自分の事を話すことにした。
ー私は、ムスタシムに妹とくらしていました。
妹は立派な魔導士でした。
私は、出来損ないの魔法使いで…私達魔法使いは特に、妹は、王家や貴族に道具のように
使われていました。
そして魔法使いたちの反乱がおこりました。
私達姉妹は、騒動の最中、亡命しようと逃亡したのですが、見つかり、妹は魔力の弱い私を逃がすために…
そしてお互い無事、逃げられたら、
シンドリアへ迎おうとこの国の国王様なら
受け入れてくれるかもしれないから、と
約束をして
そして、妹と離れてしまったのです…。ー
シン「…それで、この国に」
ヨナ「はい。」
ジャ「それにしては、ここへ辿り着くまでかなり時間がかかってませんか?
道中、なにかあったのですか?」
ヨナ「…はい。ここからはとても恥ずかしい話なのですが…」
シン「大丈夫だ、話してごらん。」
私は、小さく頷いた。