第2章 尋問
ただいま、私の前に
この国の国王様
そして政務官のジャーファル様
無表情のマスルール様がおられます
わたしはどうやら
事情聴取をうけているみたいです
特にジャーファル様に
他の皆様は
それぞれの持ち場に戻っていったみたいです
「あ、あの…なんだか、すみません…
国王様の計らいとはいえ、私などがお世話になるなんて…ホントにすみません」
ジャ「それはもう良いです。シン王が決めたこと、私達はそれにしたがいます。
異論はありません、貴女はシン王の大切なお客様です。」
「あ、ありがとうござ…」
「しかし、素性の分からないものを置いておくにも、問題はあります。話して頂けますか?
貴女の経緯を。」
「は…い」
シンドバッド様はなにが楽しいのか
終止笑顔だ
マスルール様は
無表情にわたしの顔をずっとみている
ジャーファル様に至っては
顔は穏やかになったものの目の奥が
とても恐い。
ああ。泣きそうだ。