第8章 友情?
紅玉sideー
ホンット鈍い!
…でも
完敗ね
ー…
「シンドバッド様のこと好きなの?」
ヨナ「すっ好きっていうか、そのよくわからないんです…
助けられたり、見つめられたりすると
ドキドキしたりしますっけど…
多分…私の独りよがりって気もしてますし
それに…前にも言いましたけど
皆様に優しい方ですので…
なんというか…」
ー独りよがりなんかじゃないわよー
「あなた…ホントに鈍いのね」
「鈍い…ですか」
ー腹が立つー
ヨナ「この気持ちが恋なら…初めてです」
「…初恋?」
ヨナ「…はい」
「そう…」
ヨナ「でも叶うことはないと思います。
世界が…シン様と私の世界はあまりにも違いすぎます。
私は…妹さえ守れない弱い魔法使い
方や国を守る王様です…
だから、紅玉様が羨ましいです
絵になるほどお似合いで
強くて…綺麗で。」
ー腹が立つ。だけど…
あなたの気持ちわからなくもないのよねー
「なにもわかってないのね」
ヨナ「え?」
「もう行くわ。後…
今度、気分転換にでも煌帝国にいらして?
その時は…そのっ…
聞いてあげるから。恋の相談事くらい」
ー腹が立つ。完敗よ。なにもわかってない
あの方がどんな目であなたを見ているのか
でも悔しいから教えてあげない。
あぁ腹が立つ。
だけど…なんでかしらね
憎めないー
「じゃあね」
応援なんてしてあげないけど
握手くらいはしてあげるわ。