第8章 友情?
「そんな怯えた顔しないでよ
別にとって食べたりしないわぁ?」
「…はっはい、あの…お一人でここまでいらしたのですか?」
「そんなわけないでしょ。夏黄文や他のものは外で待たせてるわ」
「そうですよね…それであの…お話しというのは?」
「…ねぇ?あなたそろそろ王宮におもどりになったら?
…正直、見てられないのよ…ね」
「見てられない?」
「凄く言いたくないけど悔しいけど
嫌だけど、あの方のあんな顔見るよりマシね。
シンドバッド様。きっと今すぐにでもここへあなたを迎えに来たいと思うのよ…だけど
あなたの思いを尊重してあげてる
あんなに心配そうな顔しながらもね」
「シン様が…」
「ジュダルちゃんだって…
ここの場所知ってるのよ?
だけど毎日、あなたの様子を見るだけで
帰ってくるわぁ。
ジュダルちゃんねぇいつもあなたが眠るまで…って、この話はいいわぁ
兎に角、とっとと戻ってらっしゃいって話!」
「ジュダルさん…。
あっえっとでも紅玉様は何故私なんかにお話ししてくれたのですか?」
「…わからない。あの方やジュダルちゃんの心配そうな顔を見たくないからっていうのもあるわぁ。だけど気が付いたらここへ足が勝手に向いてたのよ
それに…帰る前に
これだけは聞きたかったの」
「何でしょうか…」
「あなた。シンドバッド様のこと
好きなの?」