第7章 夢のあと。幸せの形。
マスルールさんに抱えられしばらく
一軒の家の前に下ろされた
「…ここ、ですか?」
マス「…」
マスルールさんが何も言わず扉を開ける
誰も居ない家
陽射しが射し込む
マス「確認してくるといい」
「…はい」
マスルールさんと二人、家の中にはいり
マスルールさんは扉の前に立っていた
私は部屋の中を見渡す
小さな机が1つ
机の引出しを開けてみた。
ああ
これは…
小さく深呼吸をする
「…マスルールさん。ここに居たのは…
わたしの妹のようです。」
机の引出しには
私が妹にプレゼントした
手作りのピアスが入っていた
世界にたった1つしかないピアス
そして一枚のメモ
ーお姉ちゃん、悲しまないで
私はいつもそばにいるわー
……
…。
遅くなってごめん
最期まで待っていてくれたのにね
マス「…。話がしたい。」
「…はい。」
………ー