第7章 夢のあと。幸せの形。
ヨナsideー
王宮からしばらく走り呼吸を整える
探さなくちゃ。歩かなくちゃ
なのに
足が動かないや
情けない…ホント情けない。
…ドドドドドド…
ヨナ(…?)
…ドドドドドドド
ヨナ(この足音…もしかして…)
恐る恐る振り返…
「マッ」
無表情でわたしの方へ一直線に走ってくる
マスルールさんがいた…
条件反射でさっきまで動かなかった足が逃げろというように動き出す
「キャアアアアアアア…」
だけど逃げれるわけもなく。
また私は抱えられる。
マス「じっとしてろ。連れていってやるから」
「…?」
マス「あの人の姉が来るまであの人の家はそのままにしてある。」
「…」
マス「あの人が住んでいたころのまま残してある
自分の目で確めたらいい」
「はぃ」
マス「…」