第4章 歓迎と謝肉宴
シン様の膝の上に座らされ
優しく手を握られ、
優しく見つめられる…
「俺の話をきいてくれるかな?」
「はぁっぁい!」
緊張しすぎて変な返事をしてしまう。
「君はこれからもこの国にいてくれるのかな?」
「は、い、い、妹も探さないといけませんし
他に行くところもありません…もしシン様がこの国で私が住むことをお許し下さるなら
私はこの国で暮らしたい、と思っています…」
「そうか…なら良かった、君をこの国の民として受け入れよう!」
「ありがとうございます!あっ今は王宮でお世話になっていますが、直ぐに仕事見つけて…町でくらせる準備もします、いつまでもお客様ではだめですし…!だから仕事が見つかるまで、もう少し
ここに居させて貰えませんでしょうか!
旅の経験を活かして政務官のお手伝いもします!
あと、掃除や洗濯、食事の仕度もあっあとヤムライハさんの助手くらいなら…」
緊張と居場所が出来た興奮で
ここまで一人で喋ってしまいました…
ペラペラと
恥ずかしい…非常に恥ずかしいです
そんな私をシン様は微笑ましく見ておられました
それがもっと恥ずかしくて
「わかった、わかったから」と
笑っています
シン「さて、次は俺の番だ」
「はい」