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運命を紡ぐ人たちとその日常

第6章 「生まれ変わった後に」


小さい頃の日常

「おはよう!バチュル、ヒトモシ」

私はいつも通りに起きるとエプロンをつけて自室を出る
今日もいいバトル日和だ

確か今日はお父さんもお母さんも日勤だっけ
それでノボリ兄さんはスクールで夏期講習で
クダリ兄さんはサマーキャンプか

お弁当は4つ作ればいいのか
お弁当箱を出しながらトースターの電源を点けはじめる
昨日の残り物を暖めはじめると

「お母さん!お父さん!ノボリ兄さん!クダリ兄さん!朝だから起きて!」

4人それぞれの部屋に聞こえる様な大きな声で叫びだした
特にクダリ兄さんはサマーキャンプに遅刻するよと言うと
キッチンに戻って行く

暫くしてお母さんとノボリ兄さんが支度をして出てくる
お母さんは黒色のコートをソファに置くと
「おはよう、いつもありがとう」
そう言って私と一緒にキッチンに立って朝ごはんの準備をする」
ノボリ兄さんは挨拶だけするとポケモン達にご飯をあげはじめる

私は時計をちらりと見ると
「お父さん!もうそろそろ行かないと遅刻決定だよ!クダリ兄さんは集合場所に間に合うの?」
確か今年の集合場所はセイガイハシティだったはずだ
ここからだと電車で乗り換えて最短でも50分くらいはかかる場所だ
…少しして二つの部屋から大きな物音がしたかと思うと二人は寝巻の状態で出て来た
のんびりと朝ごはんを食べている私達を見ると
「もっと早く起こしてよ氷空」
「どうしよう、遅刻」
2人は急いで支度をしながらトーストをくわえている
私は呆れ顔で二人を見るとクダリ兄さんの部屋からリュックサックを取り出した
「クダリ兄さん、お弁当リュックに入れておくね」
あと忘れ物は…あ
クダリ兄さんのボールの中にポケモンが居ない
「え~と私のバチュルは頭の上に居るからこの子かな兄さんのバチュル…後はギアルとシビシラスと」
私はクダリ兄さんのポケモン達をボールの中に納めていく
一緒にポケモン達のお菓子とクダリ兄さんのお菓子を入れるとお父さんの方に歩いていく
「あ~あぐちゃぐちゃ」
お父さんの白いコートは乱雑に落ちていた制帽はお父さんのシャンデラが持っている
私はコートをお母さんのコートの隣に置いておくとリュックを持って急いで出ていくクダリ兄さんを見送った
続いてノボリ兄さんも夏期講習に向かって行く

私は今日もお父さんは遅刻かと思いつつこんな日々が続けばいいなとおもっていた
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