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プリンセスロード

第13章 彼side4


心を決めたはずなのに、王子に手をかけずに済んだことに安堵する自分に苦笑が漏れる。
俺には人を騙すことも、手をかけることすらにも何も感じなかった時代がある。

それなのに……彼女にそんな自分を知られることを、軽蔑されることを恐れている今の自分が情けなくて……嫌いではない。

明日、彼女に伝えよう。
この気持ちを。
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