第12章 私の決心と、彼の決断
「女王陛下、万歳‼」
国王たちが一斉に叫び、力一杯に旗を振る。
ど、どういうこと¡?
「さぁ、女王陛下、お言葉を」
私が女王陛下?
一体何がどうなっているの?
真っ白になりそうな頭で必死に考える。震える手が止められなくて、強く両手を組み合わせた。
国王たちは、新しい女王の言葉を聞き漏らすまいと静かになる。考えがまとまらない私に、リオンが後ろからそっと囁いた。
「ユイカ様、貴方の国です。落ち着いて思うままに話せばいいのです。貴方の言葉で」
私の言葉で……そうだ、覚悟を決めるしかない。
私は笑顔で言葉を紡いだ。思ったよりも大きな声が出て、自分に驚く。声は震えてない、大丈夫だ。
「亡き父はこの国を愛していました。私も自然豊かで美しい、この国を愛しています……」