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[銀魂]恋は幻[R15]

第4章 揺らめく行灯


「こわしみず……か」

ことの次第を聴き終わった後、彼は短くなった煙草を揉み消すと腕組みをする。

「その話、信じてやるよ」

『えっ……本当ですか!?』

「ああ、要するにお前はワープか何かをしちまったんだろ。天人の悪戯か……もしくは奴らが不法投棄した機械(カラクリ)の仕業かもしれねェな」

なるほど。
分からん。

この人が見かけに寄らずイイ人で、私の突拍子もない話を信じてくれたのは良く分かったけど。

『あ……あまん、と?』

「何だ、お前天人も知らねェ田舎物か」

『いえ……あの、一応東京出身……ですけど』

私がそこまで話した時だった。
真新しい煙草に火を点けようとしていた彼の手が止まったのだ。

「トーキョー?何処だそりゃ」

『え……どこって、東京は東京です』

「俺も地方の出だが聞いた事ねェな」
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