第1章 儚くも美しき魂よ。
シャルルカンsideー
王宮に帰ってゆくマスルールの背中をみていた。
声なんて掛けれるわけがない。
マスルールの肩は小刻みに震え
熱っぽい顔をして帰ってきてたのは
泣いてたんだとわかったから。
マス「…先輩」
シャ「!!!!」
マス「知ってたっス。そこに居たこと。
なら最後まで聞いてくれるっすか?
俺の独り言。」
シャ「…」
マス「俺は‥いつも肝心な時に喋れないんスよ
カノンは頑ななんスよ、運命を受け入れるとか言うんスよ。無くしたくないんスよ。俺の気持ちを全て言葉にしたら俺が運命を恨みそうになるんスよ…!」
そしてマスルールは消えそうな声で
言った。
ーカノンを失いなくないー