第1章 儚くも美しき魂よ。
続きましてこんばんは。
シャルルカンです。
あ、いや、マスルール編なのに
俺しか今のところ出てきてなくて不満なのはわかる。だがしばし待ってくれ、
先刻、またマスルールが王宮から出ていくのを確認した!
遂に俺は尾行を開始する。準備万端だ!
ファナリスは鼻が利くから俺の匂いを消すために三日間お香を炊いた部屋に衣類を放置しておいた
これで俺の匂いはきえるだろう。
完璧だ!
さぁ
レッツ尾行ナイツ!
ー‥
マスルールが王宮から出て暫く歩いた
町の外れの方にまできたくらいか‥
ポツポツと民たちの民家がみえはじめた
俺は壁に隠れマスルールを追った
また暫く歩いた先き
一つの民家の軒先に人影がみえた
シャ(女のヒトだ!)
マスルールはその女性に小走りで近寄り
俯く。
カノン「お待ちしてました、マスルールさん」
マス「…。」
カノン「さ、おあがりください」
すると
マスルールと女は家の中へと消えていった。
シャ(やっぱり女だった…!ワクワクが
止まらねーぜ!)
おっと、心配いらねーぜ!
俺は盗み聞きも出来るんだ!
悪趣味とか言うな!
この道具は俺の上司や国王愛用の
盗聴コップなんだからな!
シャ(さてさて‥失礼しますよっと)
俺は壁にそっとコップと耳を傾けた‥