第3章 ハートの海賊団
そして、扉を閉めた…
まるで…私を逃がさないようにと…
私は危機感を覚え、ベッドから降りてローと距離をとった。壁を背にして…
だってローは、刀持ってるし、能力者だし、海賊だし…
そんなことを考えながら、少しずつ離れる。
ロー
(なんでコイツは、俺から離れるんだ?
聞きたいことがあるんだが…さっさと終わらせるか。)
ロー
「おい。お前は、どこの誰だ?簡単でいい…自己紹介しろ…」
私はフツーの人は、この死の外科医を簡単に信用しないと思うから、とりあえず…首を横に振り、
モモコ
「まだ、あなたを信用したわけではないので、言いません‼︎」
よく言った私‼︎大好きなキャラであるローにこんなこと言っちゃったよー///
ロー
(コイツ⁉︎俺に反抗するとは…こんな女は初めてだ…だったら……)
ロー
「んじゃ…言わせるまでだ…"ROOM"」
あたりにうすい青い膜が部屋を包んだ。
ヤバイ‼︎バラされる‼︎‼︎
さらに下がろうとしたが、後ろには本棚があり、下がれなかった…こんなのウソでしょっ‼︎絶体絶命じゃん‼︎‼︎
私は覚悟を決め、両手を顔の高さまで上げた。
ロー
「…それは、降参ということか?」
モモコ
「…はい、そうです…」
ローは、刀をベッドに置き、私を見た。
ロー
「…そうか…なら"シャンブルズ"」
そう聞こえた時には、本棚が先ほどまでローがいた場所にあった。私は、よりかかっていた本棚のかわりにいるローに後ろから両手を掴まれていた…
モモコ
「えっちょっ、なにすん…きゃっ…」
一瞬で目の前が壁になった…
後ろから、ローに右手で私の両手を壁に押さえつけた。
頭の上で…
現在、私は
壁、私、ローという状態だ……
モモコ
「っ‼︎‼︎」
なんて力なの…びくともしない。
ロー
「お前なんかが俺に勝てるわけないだろ…」
耳元で囁く。
顔が赤く染まるのを感じた。
それから、コクンとうなづく。
すると…壁と向かい合わせだったのが反転して
ローと向かい合わせになった…
両手は、また頭上に押さえられた。
つまり、壁ドンだ。
さっきよりも、顔が熱くなってる。
私…今、絶対顔が赤い‼︎
恥ずかしくなって下を向こうとしたが…
ローの左手にあごをとられ、ローと目があった。
ローが私の顔との距離を一気につめた…