第9章 思い出した記憶
藍は私の耳の所で私だけに聞こえるように言った。
「瑠奈、北山くんのこと思い出した?」
「うん。」
「付き合ってるの。」
「・・うん。」
藍は笑った。
「あはは、よかった。」
土曜日、私はダブルデートをすることになって、宏光と藍と玉森くんとカフェにいる。
・・それにしても藍と玉森くんラブラブだな~。
さっきからキスしてるし・・・。
あれ?今・・頬に何か触れた?
「瑠奈!頬にクリームついてたから、舐めた。」
えっ?それって宏光がクリームをとるために頬を舐めたっていうことだよね?
「・・・。」
自分でも分かった。顔が赤くなるのを・・・。
「瑠奈、顔真っ赤。」
「赤くないよ・・・。」
宏光・・意外に・・S?
「あおい~、助けてよ~。」
私は藍に助けを求めた。
「あっ、こんな時間、私たち・・今からイイことするから帰らなきゃ。裕太、行こう。」