第9章 思い出した記憶
「私・・はっきりとは覚えてないけど。北山くんのこと・・好きだったと思う。」
「・・・。」
「私ね、太輔と付き合ってたでしょ。」
「うん。」
「あれね。太輔の提案なの。」
「どういうこと?」
「北山くんが女子と保健室でキスしたの覚えてる?」
「うん。」
「あの後、教室に戻ってから太輔に言ったら、恋人のふりすることになったの・・・。」
「・・・でね、さっき太輔の本当の気持ち聞いたら、好きって言われたの。でもね。断ったの。」
「それで・・いいの?」
「うん。私、前の記憶思い出せないかもしれない・・でも今は北山くんのこと好き!」
私は北山くんの唇にキスをした。
「俺も。」
私たちは付き合うことになった。