第9章 思い出した記憶
あれ、涙が?
私は一人で学校に行った。
学校に着くと太輔がいた。
「太輔、話があるの?」
「なに?」
「屋上に行こう。」
「うん。」
屋上。
「太輔、今日ね。夢見たの。なんか懐かしの。でもつらいの。起きたら涙が出ていたの。」
「どんな夢?」
「太輔と北山くんが出てきたの。」
「・・・。」
「太輔と私は本当の恋人なの?」
「それは・・ちがう。宏光を振り向かせるための恋人。瑠奈は宏光が好きだった・・でも宏光は・・・。やっぱり俺は言えない。宏光に聞いて。」
「太輔の気持ちが知りたい。」
「瑠奈のこと・・・好きだよ。」
「教えてくれてありがとう。それって恋愛のだよね?」
「うん。」
「ありがとう。でも、ごめんね。」
そう言って、私は教室に向かった。
教室に着くと北山くんがいた。
「北山くん!」
私は北山くんに抱きついた。
「話があるの。一緒に保健室に来て。あと、藍・・1時間目は何とかごまかしといて。」
「うん。」
保健室。
「北山くん、私・・・夢見たんだ。太輔と北山くんがでるの。」
「えっ?」